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冨嶽三十六景 ・ 18

東都浅艸本願寺

ふがくさんじゅうろっけい とうとあさくさほんがんじ

Thirty-six Views of Mount Fuji: Honganji Temple at Asakusa in Edo

雲に沈む江戸の町並みを、寺の大屋根と同じ高さから見下ろした図です。右に迫る本願寺の屋根では瓦職人たちが働き、左では櫓と凧が雲を突き抜け、遠くに富士が頂を見せます。

制作年
天保元〜4年頃(1830〜33年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
冨嶽三十六景(全46図)
描かれた場所
浅草本願寺(東本願寺)(東京都)
遠くに見える場所
富士山

作品について

本堂の大屋根は画面の右半分を占め、棟の端には雲のような渦巻きの飾りが見えます。そこに取りついた職人たちは小さく描かれ、屋根の大きさがいっそう強調されています。破風の下の装飾も、模様の一つ一つまで細かく描かれています。

見る人の目の高さは、屋根の上の職人と同じくらいに置かれています。眼下の町並みは霞の雲に沈み、その雲を突き抜けるように、左の櫓と凧が空へ伸びています。空の上部は濃い藍のぼかしで、空の高さが感じられます。富士は大屋根と向き合うように、遠く雲の上に頂を見せています。藍摺を基調にした画面です。凧には長い尾がなびき、上空の風を感じさせます。

浅草本願寺は、天正19年(1591)に建立された寺です。もとは神田明神の下にありましたが、明暦3年(1657)の明暦の大火の後に浅草へ移り、浅草御坊とも呼ばれました。京都の東本願寺の江戸での窓口となった寺で、大きな屋根を持つ本堂は、江戸の町でもひときわ目立つ建物でした。

描かれた場所の今

浅草本願寺は、今の東京都台東区西浅草1丁目にある東本願寺です。浄土真宗東本願寺派の本山で、現在の本堂は関東大震災の後に再建されたものです。台東区の観光サイトも、葛飾北斎の「東都浅草本願寺」に江戸時代の寺の姿が描かれていると紹介しています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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