冨嶽三十六景 ・ 18
東都浅艸本願寺
ふがくさんじゅうろっけい とうとあさくさほんがんじ
Thirty-six Views of Mount Fuji: Honganji Temple at Asakusa in Edo
作品に ついて
本堂の大屋根は画面の右半分を占め、棟の端には雲のような渦巻きの飾りが見えます。そこに取りついた職人たちは小さく描かれ、屋根の大きさがいっそう強調されています。破風の下の装飾も、模様の一つ一つまで細かく描かれています。
見る人の目の高さは、屋根の上の職人と同じくらいに置かれています。眼下の町並みは霞の雲に沈み、その雲を突き抜けるように、左の櫓と凧が空へ伸びています。空の上部は濃い藍のぼかしで、空の高さが感じられます。富士は大屋根と向き合うように、遠く雲の上に頂を見せています。藍摺を基調にした画面です。凧には長い尾がなびき、上空の風を感じさせます。
浅草本願寺は、天正19年(1591)に建立された寺です。もとは神田明神の下にありましたが、明暦3年(1657)の明暦の大火の後に浅草へ移り、浅草御坊とも呼ばれました。京都の東本願寺の江戸での窓口となった寺で、大きな屋根を持つ本堂は、江戸の町でもひときわ目立つ建物でした。
描かれた 場所の 今
浅草本願寺は、今の東京都台東区西浅草1丁目にある東本願寺です。浄土真宗東本願寺派の本山で、現在の本堂は関東大震災の後に再建されたものです。台東区の観光サイトも、葛飾北斎の「東都浅草本願寺」に江戸時代の寺の姿が描かれていると紹介しています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
- 江戸東京博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・墨田区 作品番号 92202753
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
出典・参考
- ColBase 東京国立博物館 冨嶽三十六景(12枚)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 山梨県立博物館「博物館資料のなかの『富士山』 葛飾北斎 冨嶽三十六景」(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 江戸東京博物館デジタルアーカイブス 冨嶽三十六景 東都浅草本願寺(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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