蝦夷人酒宴図屏風
えぞじんしゅえんずびょうぶ
Ainu Banquet, Folding Screen
作品に ついて
金砂子を散らした二曲の屏風に、縦長の絵が一枚ずつ貼られています。左の図では、赤い衣を着た人物を中心に大勢の男性が集まり、手前には漆塗りの器や酒を入れた桶がいくつも並んでいます。奥には細い棒を並べた垣のようなものが立っています。右の図では、敷物の上に座った人々が杯を手に酒を酌み交わし、遠景には地平線と建物のようなものが淡く描かれています。
アイヌの酒宴は、神々に酒を捧げて祈る儀礼と深く結びついていました。屏山の絵には、こうした場で使われた漆器や、和人との交易で手に入れた品々がよく描かれています。本作の儀礼の細部がどこまで実際の見聞にもとづくかは、確かめられていません。
屏山は日高や十勝の漁場でアイヌの人々と暮らしながら絵を描いたとされ、熊送りや酒宴の図を数多く残しました。同じ図柄を繰り返し描いた作品も多く、本作もそうした注文に応えた作品の一つと考えられます。
作品は東京国立博物館が所蔵しています。常時展示されているわけではないので、展示の予定は館のウェブサイトで確かめられます。
描かれた 場所の 今
蝦夷地は、江戸時代に和人が北海道や樺太、千島を呼んだ名前です。屏山が暮らした日高地方のえりも町(旧幌泉)や十勝地方は、今も昆布漁や牧場の広がる太平洋岸の地域です。北海道白老町の国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)などで、アイヌの文化を詳しく知ることができます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-9879
出典・参考
- ColBase 蝦夷人酒宴図屏風(東京国立博物館 A-9879)(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ジャパンサーチ 蝦夷人酒宴図屏風 平沢屏山筆(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikidata 平沢屏山(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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