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東海道五拾三次之内 水口 名物干瓢
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 51

水口 名物干瓢

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち みなくち めいぶつかんぴょう

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Dried Gourd Shavings, a Specialty of Minakuchi

水口の名物・干瓢づくりに励む女性たちを描いた図です。夕顔の実を剥く人、それを干す人、次の実を運ぶ人と、作業の流れが一枚の中に並び、山里の穏やかな日常が伝わります。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
水口宿(滋賀県)

作品について

左手前では、筵(むしろ)の上に座った女性が、夕顔の実に包丁を入れています。その奥では、赤子を背負った娘が次に剥く夕顔の実を持ち、手前の娘は細く剥かれた実を縄に掛けて干しています。干瓢は、夕顔の果肉を細長く剥き、天日で乾かした食べ物です。縄に掛けられた白い干瓢が、何本も弧を描いて垂れ下がっています。

右奥の家の前でも、立てかけた葦簀(よしず)に夕顔の実を干す女性の姿が見えます。中央の大きな木の脇を、笠をかぶった旅人が足早に通り過ぎていきます。働く女性たちと、通り過ぎる旅人が同じ画面に置かれています。奥には藁葺き屋根の家々と竹林が並び、遠くに藍の山並みがのぞきます。

水口は水口藩加藤氏の城下町でもあった宿場です。広重はここで城下のにぎわいではなく、村の女性たちの仕事を選んで描きました。甲賀市の観光協会は、水口の干瓢がこの図によって広く知られるようになったと紹介しています。女性たちの藍の着物と白い干瓢が、緑の地面の上でよく映えています。

描かれた場所の今

水口かんぴょうは今も甲賀市水口町で作られ、令和6年(2024)に国の地理的表示(GI)保護制度に登録されました。旧東海道沿いには水口宿の本陣跡・脇本陣跡が残ります。寛永11年(1634)に将軍家光の宿館として築かれた水口城の跡には、資料館が建っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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