東海道五拾三次之内 ・ 35
吉田 豊川橋
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち よしだ とよかわばし
The Fifty-three Stations of the Tokaido: Toyokawa Bridge at Yoshida
作品に ついて
画面の右側には、木を組んだ足場に囲まれた吉田城の櫓が大きく描かれています。足場では左官の職人が壁の手入れをしていて、いちばん上では一人の職人が遠くを眺めています。東京富士美術館は、この人物を鳶職人と見ています。櫓の屋根には鯱が載り、足場の材が縦横に組まれて、画面に細かな格子をつくっています。
左には豊川がゆったりと流れ、長い木の橋が画面の外まで延びています。この橋は豊川橋とも吉田大橋とも呼ばれ、長さはおよそ200メートルあったと東京富士美術館は紹介しています。川面には舟が浮かび、対岸には町並みと山が淡く見えます。手前の下には別の櫓の屋根と松の枝が見え、城の高い所から見下ろした眺めであることがわかります。
手前に大きな建物を置き、その向こうに遠い景色を広げることで、近いものと遠いものの大きさの差が奥行きを生んでいます。吉田は吉田城の城下に置かれた宿場で、豊川に架かる大橋は東西の行き来の要でした。空の上端は黄色く摺られています。
描かれた 場所の 今
吉田城の跡は豊橋公園の中にあり、豊川のほとりに昭和29年(1954)に建てられた鉄櫓(くろがねやぐら)が立っています。その下の本丸の石垣は城の遺構です。江戸時代の大橋は今の「とよばし」の位置にあり、今の吉田大橋はそのやや上流に架かっています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-39
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3539
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Yoshida: The Toyo River Bridge (Yoshida, Toyokawabashi)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-39(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 吉田 豊川橋(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 吉田・豊川橋(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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