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東海道五拾三次之内 四日市 三重川
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 44

四日市 三重川

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち よっかいち みえがわ

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Mie River near Yokkaichi

強い風の吹く三重川のほとりで、飛ばされた笠を追いかける男と、合羽をなびかせて板橋を渡る旅人を描いた図です。目に見えない風を、柳や葦、人の姿の傾きで表した一枚です。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
四日市宿(三重県)

作品について

画面の中央で、柳の木が風にあおられ、枝を大きくなびかせています。その根元では、男が吹き飛ばされた笠を慌てて追いかけています。笠は左下の水辺まで転がり、追いつけるかどうかという瞬間がとらえられています。男は片足を上げ、前のめりになって手を伸ばしています。慌てた表情がどこかおかしく、見る人の笑いを誘います。

右では、旅人が細い板橋の上を、合羽を風にはためかせながら身をかがめて進んでいます。岸辺の葦も柳の枝と同じ向きに倒れ、画面の中の草木と人がすべて一つの風の向きにそろえられています。旅人の合羽は大きくふくらみ、笠を押さえるように頭を低くしています。手前の水辺には小舟がつながれています。

三重川は今の三滝川とみられ、左奥の集落の向こうに立つ帆柱から、河口に近い場所だとわかります。東京富士美術館は、風の動きに目を向けた広重の作品の中でも珍しい図と評しています。四日市は江戸から43番目の宿場で、幕府の直轄地として代官所が置かれていました。

描かれた場所の今

四日市の市街地では、旧東海道が中心部のほぼ中央を通っています。宿場の南の日永には、東海道と伊勢街道の分かれ道「日永の追分」があり、鳥居が立っています。追分の鳥居は、安永3年(1774)に伊勢商人が東海道を行き来する人のために建てたのが始まりです。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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