東海道五拾三次之内 ・ 14
原 朝之富士
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち はら あさのふじ
The Fifty-three Stations of the Tokaido: Mt. Fuji at Dawn near Hara
作品に ついて
富士山の頂は画面の上の枠をはみ出し、山の大きさが紙の中に収まりきらないことを示しています。山肌は白く、頂のあたりは朝日を受けて淡く赤く染まっています。題名に「朝之富士」とあるとおり、早朝の景色です。
手前の道では、笠をかぶった2人の女性が立ち止まって富士を見上げ、荷を担いだ供の男が続きます。田には2羽の鶴がいて、1羽は羽を広げています。空にはさらに鳥の群れが飛び、人と鳥と山が穏やかに同じ朝を迎えています。
原宿は沼津と吉原の間にあり、宿場の北には湿地の浮島ヶ原が広がっていました。さえぎるもののない平地から富士を間近に仰げる場所で、広重は人物を小さく、富士を大きくして、その眺めを印象的に伝えています。
富士の左には遠くの山並みと海の青がのぞき、右には愛鷹山とみられる黒い峰が重なります。白い富士を背景に、女性たちの着物の濃い藍が引き立っています。道の縁には緑の草が点々と描かれ、白い田と富士の中で色の変化をつけています。
描かれた 場所の 今
原宿の北には、東西約15kmにわたる低湿地の浮島ヶ原が広がり、田園越しに富士山を望めます。旧東海道沿いには白隠ゆかりの松蔭寺や、富士を眺めた茶室があった庭園・帯笑園(国の登録記念物)が残ります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-17
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3514
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Hara: Mount Fuji in the Morning (Hara, asa no Fuji)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-17(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 原 朝之富士(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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