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東海道五拾三次之内 原 朝之富士
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 14

原 朝之富士

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち はら あさのふじ

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Mt. Fuji at Dawn near Hara

朝焼けに染まる富士山が画面の上の枠を突き抜けるほど大きく描かれ、その前の道を2人の女性と供の男が歩く図です。田には2羽の鶴が降り、広い原の朝の静けさが伝わります。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
原宿(静岡県)
遠くに見える場所
富士山

作品について

富士山の頂は画面の上の枠をはみ出し、山の大きさが紙の中に収まりきらないことを示しています。山肌は白く、頂のあたりは朝日を受けて淡く赤く染まっています。題名に「朝之富士」とあるとおり、早朝の景色です。

手前の道では、笠をかぶった2人の女性が立ち止まって富士を見上げ、荷を担いだ供の男が続きます。田には2羽の鶴がいて、1羽は羽を広げています。空にはさらに鳥の群れが飛び、人と鳥と山が穏やかに同じ朝を迎えています。

原宿は沼津と吉原の間にあり、宿場の北には湿地の浮島ヶ原が広がっていました。さえぎるもののない平地から富士を間近に仰げる場所で、広重は人物を小さく、富士を大きくして、その眺めを印象的に伝えています。

富士の左には遠くの山並みと海の青がのぞき、右には愛鷹山とみられる黒い峰が重なります。白い富士を背景に、女性たちの着物の濃い藍が引き立っています。道の縁には緑の草が点々と描かれ、白い田と富士の中で色の変化をつけています。

描かれた場所の今

原宿の北には、東西約15kmにわたる低湿地の浮島ヶ原が広がり、田園越しに富士山を望めます。旧東海道沿いには白隠ゆかりの松蔭寺や、富士を眺めた茶室があった庭園・帯笑園(国の登録記念物)が残ります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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