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六十余州名所図会 越中 冨山 船橋
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 34

越中 冨山 船橋

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ えっちゅう とやま ふなはし

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Etchu Province: Pontoon Bridge at Toyama

越中国の富山で、神通川に舟を並べて架けた舟橋を描いた図です。手前の岸から大きく弧を描いて川を渡る長い橋の向こうに、松並木と家並み、緑の山並みが穏やかに広がっています。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
富山の舟橋(神通川)(富山県)

作品について

画面の左下から右下へ、小舟を何十艘も並べて板を渡した舟橋が、大きな弧を描いて川を横切っています。右下の岸には松の木と茶屋の屋根があり、旅人たちが橋のたもとに集まっています。川の中ほどには緑の中州が延び、対岸には松並木と家並みが続きます。

広い川面は淡い水色と藍の帯で表され、舟橋の茶色い弧が画面を大きく横切ります。奥には緑の山が重なり、その向こうに雪をいただいた白い山がのぞきます。空の黄色いぼかしが、穏やかな日の光を感じさせます。

神通川の舟橋は富山城下の北に架けられ、北陸道の旅人が渡る名物でした。戦国時代の末に前田家が架けさせたのが始まりといわれ、数十艘の舟を綱でつないだ珍しい橋として、旅人の印象に残る越中の名所でした。

遠くの雪山は、立山の連なりを思わせるものと考えられます。国立国会図書館にも同じ構図の刷りがあります。手前の旅人と茶屋は、橋のたもとが人の集まる場所だったことを伝えています。舟橋の大きな弧は、この揃物の中でも特に目を引く造形の一つです。

描かれた場所の今

神通川は明治時代の改修で流れが付け替えられ、舟橋のあった旧河道は今の松川になりました。松川沿いには舟橋の両岸にあった常夜灯が残り、富山城址公園とともに散策の場になっています。松川では遊覧船も運航されています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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