東海道五拾三次之内 ・ 20
府中 安部川
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ふちゅう あべかわ
The Fifty-three Stations of the Tokaido: The Abe River near Fuchu
作品に ついて
画面手前では、女性の旅人が駕籠ごと輦台に載せられ、大勢の人足に担がれて川を渡っています。その脇には人足に背負われて渡る人や、肩車で渡る人も見えます。安倍川も酒匂川や大井川と同じく、人足の手を借りて徒歩で渡る川でした。
向こう岸からは、荷を積んだ馬を引いて川に入る人足や、腰まで水につかって歩く一行がこちらへ渡ってきます。川を挟んで、渡る方向も渡り方もさまざまな人々が行き交っています。
府中は駿府とも呼ばれ、徳川家康が晩年を過ごした城下町です。安倍川はその西を流れ、渡ると次の鞠子宿へ向かいます。広重は水の青を画面いっぱいに広げ、川越しの手間とにぎわいを同時に見せています。
画面右端には、背に印の入った着物を着て笠を背負った人物が、人足たちとともに水に入っています。手前の青い流れ、中景の白い河原、奥の山という3つの帯が、横長の画面に安定した広がりを与えています。空の上端は濃い藍でぼかされ、川の青と響き合っています。
描かれた 場所の 今
安倍川には旧国道1号の安倍川橋が架かり、国の登録有形文化財になっています。橋のたもとには名物の安倍川もちを売る店が並びます。府中の中心だった駿府城跡は公園となり、巽櫓、東御門、坤櫓が復元されています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-23
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3521
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Fuchu: The Abe River (Fuchu, Abekawa)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-23(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 府中 安部川(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 府中・安部川(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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