六十余州名所図会 ・ 56
讃岐 象頭山遠望
ろくじゅうよしゅうめいしょずえ さぬき ぞうずさんえんぼう
Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Sanuki Province: Distant View of Mount Zozu
作品に ついて
手前の坂道を、菅笠や日傘を手にした参詣者の一行が歩いていきます。右の道ばたには道しるべが立ち、左の斜面には赤い花をつけた木々が茂ります。その先には松林と田畑が広がり、わら屋根の家が点々と見えます。
中景には霞が帯のように横たわり、その上に象頭山が大きくそびえます。右側の切り立った岩肌は茶色、左側の斜面は緑で塗り分けられ、山の形がはっきりと浮かび上がります。中腹の木立の間には社殿の屋根がのぞいています。
象頭山には金毘羅大権現(今の金刀比羅宮)がまつられ、海の神として船乗りや庶民の信仰を集めました。江戸時代には伊勢参りと並ぶほど金毘羅参りが盛んで、各地から人々が丸亀などの港に渡って参詣しました。代参を頼まれた人や犬が参ったという話も伝わり、庶民の旅の目的地として親しまれていました。
題の「遠望」のとおり、名高い社そのものではなく、そこへ向かう道と人々を主役にしている点が、この図の見どころです。参詣者の楽しげな姿に、旅の気分が表れています。
描かれた 場所の 今
象頭山の中腹にある金刀比羅宮は今も「こんぴらさん」として親しまれ、御本宮までは785段の石段が続きます。門前町の琴平には、1835年に建てられ国の重要文化財に指定された芝居小屋、旧金毘羅大芝居(金丸座)が残っています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-249
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1965.998
出典・参考
香川県をもっと知る
姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。






