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六十余州名所図会 佐渡 金やま
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 36

佐渡 金やま

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ さど かなやま

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Sado Province: Gold Mines

佐渡国の金山を、山あいの坑道の入口と、そこで働く人々の姿で描いた図です。切り立った岩山にいくつもの坑口が開き、荷を担いだ人々が行き交う、鉱山の島ならではの名所の姿です。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
佐渡金山(新潟県)

作品について

画面の中ほどに木の茂る岩山がそびえ、その裾にはいくつもの坑口が板で囲われて口を開けています。坑口の前の広場では、天秤棒で荷を担いだ人々が行き交い、細い水路が流れています。手前の下端にはわら屋根の小屋があり、奥には薄紅の山並みがのぞきます。人々は鉱石や道具を運んでいるようで、鉱山の日々の営みが伝わります。

左上から大きく覆いかぶさる緑の斜面と、黄色く明るい岩肌が対照をなし、濃い藍の空が上端を引き締めています。鉱山という産業の場を、緑豊かな山の景色の中に穏やかに描いています。

佐渡の金山は江戸時代の初めに相川で本格的な採掘が始まり、幕府の直轄地として多くの金銀を産み出しました。坑道にわき出る水をくみ出す仕事など、過酷な労働に支えられていたことも知られています。

題の「金やま」は相川の金山を指すと考えられ、二つに割れたような岩山の形は、露天掘りの跡「道遊の割戸」を思わせます。国立国会図書館にも同じ構図の刷りがあります。

描かれた場所の今

佐渡金山は新潟県佐渡市相川にあり、2024年に「佐渡島の金山」として世界文化遺産に登録されました。江戸時代の坑道跡の宗太夫坑や、山が二つに割れたような道遊の割戸を見学でき、相川の町には鉱山で栄えた時代の町並みが残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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