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六十余州名所図会 大隅 さくらしま
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 66

大隅 さくらしま

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ おおすみ さくらじま

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Osumi Province: Sakurajima

大隅国の桜島を、対岸の海辺から眺めた図です。頂の赤い山がどっしりとそびえ、裾野には桃色の花が帯のように広がり、手前の湾には白い帆の船がいくつも行き交っています。

制作年
安政3年(1856年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
桜島(鹿児島県)

作品について

画面の中央に、頂が平たく赤茶色に染まった桜島がそびえています。緑の裾野には桃色の花の群れが帯のように広がり、海辺には小さな島が点在します。手前の湾には白い帆の船が何艘も浮かび、右下の岬には松林が茂ります。

下の入り江には帆をたたんだ船が並び、その先の岸にも松が見えます。島の赤茶と緑、海の青がはっきりと塗り分けられ、遠くには灰色の山並みが連なっています。地名が小さく書き込まれ、名所案内の性格もうかがえます。

桜島は錦江湾に浮かぶ火山で、江戸時代には大隅国に属していました。安永8年(1779年)にも大きな噴火を起こし、薩摩・大隅を象徴する山でした。鹿児島の城下からは錦江湾越しにその姿が正面に見え、名所として広く知られていました。

裾野の桃色は桜などの花と考えられ、島の名にちなんだ描き方ともみられます。広重は九州を訪れていないとされ、絵は名所案内の書物などをもとにしたと考えられます。シカゴ美術館も同じ図を所蔵しています。

描かれた場所の今

桜島は今も噴煙を上げる活火山で、鹿児島市の市街地からフェリーで約15分の距離にあります。1914年の大正噴火で流れ出た溶岩により大隅半島と陸続きになり、溶岩原の遊歩道などで噴火の跡を見ることができます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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