琉球八景 泉崎夜月
りゅうきゅうはっけい せんざきやげつ
Eight Views of the Ryukyu Islands: Evening Moon at Izumizaki
作品に ついて
手前の入り江に、太鼓のように丸く盛り上がった石造りの橋が架かり、人々が橋の上やたもとを行き交っています。右手の岸には石垣の上に瓦屋根の家々が建ち、帆を下ろした船が2艘つながれています。奥には黄色い砂地と緑の小山が重なり、紺色の大きな山の横に白い満月が浮かんでいます。
「琉球八景」は、天保3年(1832年)頃に出された横長の錦絵8枚の揃物です。この年、琉球王国の使節が江戸を訪れており、琉球への関心が高まった時期に合わせて刊行されたとされます。北斎は琉球に行ったことがなく、清の冊封使・周煌の『琉球国志略』に載る「球陽八景」の図などを手がかりに、自分の想像を加えて描いたと考えられています。
沖縄県浦添市の月夜の静けさを、紺と水色、砂地の黄色の取り合わせで表した、揃物の中でもよく知られた1図です。沖縄県浦添市の浦添市美術館は、この「琉球八景」の8図を所蔵し、企画展などで公開しています。画像はシカゴ美術館所蔵の摺りです。
描かれた 場所の 今
泉崎は那覇市の中心部、久茂地川の近くにある地名です。描かれた石橋は泉崎橋とされ、王国時代は那覇の町と内陸を結ぶ道の要所でした。いまは県庁や那覇バスターミナルに近いビルの立ち並ぶ街になっています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3378
出典・参考
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