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東海道五拾三次之内 鳴海 名物有松絞
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東海道五拾三次之内 ・ 41

鳴海 名物有松絞

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち なるみ めいぶつありまつしぼり

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Famous Arimatsu Tie-dyed Fabrics at Narumi

有松絞の店が並ぶ街道を、駕籠や馬に乗った旅人が通り過ぎていく図です。色とりどりの絞りの布を軒下に下げた二階建ての店構えが、絞り染めで栄えた村の豊かさを伝えています。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
鳴海宿(愛知県)

作品について

通りの左には、軒下に色とりどりの布を下げた店が描かれています。奥にももう一軒、同じように布を並べた店が見えます。どちらも有松絞(ありまつしぼり、布をくくって染め分ける絞り染め)を売る店で、二階建ての立派な店構えです。店の屋根は大きく、白壁の二階には格子の窓が並んでいます。通りに面した店は、品物を見せるために表を大きく開けています。

手前の店では、腰を下ろした客が店の主人と話し込んでいます。暖簾には、広重の「ヒロ」の字を組み合わせた模様があしらわれていると東京富士美術館は指摘しています。通りには駕籠と、笠をかぶった女性の旅人、馬に乗った旅人がいて、店には目もくれずに進んでいきます。

有松は鳴海宿と池鯉鮒宿のあいだにある町で、慶長13年(1608)に尾張藩が開きました。東海道を行き来する旅人の土産として絞り染めが考え出され、名物になりました。題は「鳴海」ですが、描かれているのは名物の産地である有松の町並みです。道の奥にも家並みと木々が続いています。

描かれた場所の今

有松の東海道沿いには、絞商の屋敷や町家が約800mにわたって続きます。平成28年(2016)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、令和元年(2019)には日本遺産にも認定されました。虫籠窓(むしこまど)や卯建(うだつ)を備えた家々が並んでいます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

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出典・参考

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