冨嶽三十六景 ・ 45
東海道金谷ノ不二
ふがくさんじゅうろっけい とうかいどうかなやのふじ
Thirty-six Views of Mount Fuji: Fuji from Kanaya on the Tōkaidō
作品に ついて
画面の大部分を占める大井川は、帯のような波が幾重にも盛り上がり、まるで海のように描かれています。その流れの中を、笠をかぶった人足たちが腰まで水につかって進み、人を乗せた輦台(れんだい、人を乗せて担ぐ台)や大きな荷物を担いでいます。人足たちの丸い笠が波間に点々と並び、流れに沿ったリズムを生んでいます。
右上の岸には宿場の家並みと旗が見え、岸辺には川を渡る人や渡り終えた人が集まっています。左上の富士は、緑の山並みの奥に雪の頂をいただいてそびえ、荒れる川の動きとは対照的に落ち着いた姿です。右手前の岸では、松が枝を張っています。
大井川は江戸時代、橋を架けることも舟で渡ることも許されず、旅人は人足の肩や輦台に乗って川を越えました。「越すに越されぬ大井川」とうたわれた東海道の難所です。金谷は大井川の西岸の宿場で、今の静岡県島田市にあたります。この図は36図の後に追加された10図の一つで、線が墨で摺られています。
描かれた 場所の 今
金谷側には旧東海道の石畳が残る金谷坂があり、島田市の史跡に指定されています。平成3年(1991)には町民の「平成の道普請」で石畳が430mまで延ばされました。対岸の島田側には、国の史跡「島田宿大井川川越遺跡」が残ります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
- 江戸東京博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・墨田区 作品番号 92202787
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
出典・参考
- ColBase 東京国立博物館 冨嶽三十六景(34枚)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 山梨県立博物館「博物館資料のなかの『富士山』 葛飾北斎 冨嶽三十六景」(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 江戸東京博物館デジタルアーカイブス 冨嶽三十六景 東海道金谷ノ不二(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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