名画のふるさと名画と画家を地域から探す
生々流転
画巻の冒頭部分。画像:出典:国立美術館所蔵作品総合目録検索システム/横山大観《生々流転》1923年(東京国立近代美術館所蔵)/https://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=2807(当サイトで縮小して掲載) NoC-CR(新しいタブで開きます) 拡大して見る

生々流転

せいせいるてん

Metempsychosis

横山大観が、一滴の水が川となって海へ注ぎ、やがて龍となって天へ昇るまでの水の一生を、長さ約40メートルの絹の画巻に墨だけで描いた大作です。重要文化財に指定されています。

制作年
大正12年(1923)
技法・形式
絵巻

作品について

画巻は、巻物を右から左へ繰り広げながら見ていきます。大気中の水蒸気から生まれた一滴の水が、流れを集めて川となり、やがて海へ注ぎます。最後は海から龍が現れ、天へ昇っていきます。

題の「生々流転」は、すべてのものが生まれては移り変わり続けることを表す仏教の言葉です。縦55センチほど、長さ約40.7メートルの絹に、墨の濃淡だけで描かれています。長大な画面でありながら構成に破綻がなく、大観が岡倉天心のもとで新しい日本画を探るなかで築いてきた水墨画の様式が、ひとつの大きな構想に結実しています。巻末には年記と落款、印があります。

本作は1923年、日本美術院の展覧会(再興第10回院展)に出品されました。日本美術院は天心の没後、大観らが再興した美術団体です。天心の指導のもとで菱田春草や下村観山らとともに進めた新しい日本画の試みの、到達点を示す晩年の大作です。1967年に重要文化財に指定され、1973年度に東京国立近代美術館が購入しています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考