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裸体美人
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:東京国立近代美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old-auto-expired)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

裸体美人

らたいびじん

Nude Beauty

萬鉄五郎が東京美術学校の卒業制作として描いた、草の斜面に横たわる裸婦の像です。強い輪郭線と大胆な色づかいで、日本のフォーヴィスム(野獣派)を代表する記念碑的な作品となり、重要文化財に指定されています。

制作年
明治45年(1912)
技法・形式
油彩

作品について

緑の野草が茂る丘の斜面に、朱色の布で下半身を覆った女性が、手前に足を向け、左手を枕にして横たわっています。背景には黄色い丘、紫がかった遠い山、白い雲が重なり、空には赤みを帯びた大きな雲が浮かびます。楕円形に赤く塗られた部分は、雲に隠れた太陽を表すと考えられています。

萬は1907年に東京美術学校の西洋画科へ入学し、フランスの後期印象派の絵画に共鳴しました。1912年に描いた本作を、萬自身はゴッホやマチスの影響のあるものと述べています。炎のように揺れる下草や、太い筆で単純化された裸婦にその跡が見えますが、正面性の強い構図や輪郭線の使い方、背景の形と色の感覚は萬独自のものです。

屋外の明るい光を描く外光派が主流だった当時、本作は大胆で前衛的な作品でした。大正時代の幕開けを飾る一枚として、日本の近代洋画の歴史で大切な位置を占めています。1954年度に寄贈されて東京国立近代美術館の所蔵となり、2000年に重要文化財に指定されました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考