紅葉
こうよう
Autumn Leaves
真っ赤な紅葉の枝が、群青の渓流の上に大きく張り出す六曲一双の屏風です。金や銀の粉で描いたさざなみと、赤と青の強い対比が、横山大観の作品の中でもとりわけ華やかな画面をつくっています。
- 画家
- 横山大観
- 制作年
- 昭和6年(1931)
- 技法・形式
- 屏風
作品に ついて
左右の屏風を通して、紅葉した木の枝が画面の上半分を横に走ります。葉は朱や紅の濃い色で一枚ずつ描かれ、その下を群青の流れが白い岩をぬって流れていきます。水面には白金泥(はっきんでい、白金の粉を膠で溶いた絵具)でさざなみが描かれ、細かく光ります。
色は赤と青を中心に絞り込まれ、その対比が画面の鮮やかさを生んでいます。一方で、紅葉の枝ぶりや流れの曲線には緩急があり、装飾的な模様だけに終わらない張りつめた気品があります。各隻は縦163.3センチ、横361.0センチの大画面です。
横山大観は茨城県出身の日本画家で、東京美術学校の第1期生として岡倉天心らに学びました。1898年の日本美術院の創立に加わり、1914年に再興を主導しています。本作は1931年、60代に入った大観が描いた屏風で、大観の作品の中でも特に絢爛な一点とされます。
所蔵する足立美術館は、島根県安来市出身の実業家・足立全康が開いた館です。全康は大観の作品に強くひかれ、120点余りを集めました。本作はそのコレクションの中心をなす作品の一つです。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 足立美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
島根県・安来市
出典・参考
- 足立美術館 コレクション 横山大観(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)


