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道路と土手と塀(切通之写生)
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:東京国立近代美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-Japan, PD-old-auto-1996)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

道路と土手と塀(切通之写生)

どうろとどてとへい

Road Cut through a Hill

岸田劉生が東京・代々木の住まいの近くで、切り通しの坂道を見上げて描いた風景画です。陽を浴びた赤土の道と石垣の上の塀、草の土手が、手で触れられそうな確かさで描かれています。重要文化財です。

制作年
大正4年(1915)
技法・形式
油彩
描かれた場所
代々木(東京都)

作品について

画面の下から坂道がせり上がり、道の上端がそのまま青空に接しています。左には石垣の上に白い塀が続き、右には草の生えた土手が切り立っています。手前の道には二本の長い影が横切り、乾いた土のでこぼこや小石、道ばたの草までが丁寧に描き込まれています。右下には署名と年記、左下にも署名が入っています。

本作は1915年11月、約10日をかけて描かれました。劉生はこの頃、西洋の古典絵画の影響から離れ始め、自然にじかに向き合おうとしていました。1913年から1917年にかけて代々木などに住んだ時期の作品です。劉生自身は本作について、土や草が土そのものの美しさをとらえていると述べています。劉生が独自の写実の様式を確立した作品で、風景画の代表作です。

翌1916年の第2回草土社展に「切通しの写生」の題で出品され、1919年の個展や、没後1930年の遺作展にも並びました。文化庁からの管理換で東京国立近代美術館の所蔵となり、重要文化財に指定されています。

描かれた場所の今

劉生は、当時住んでいた代々木の家に近いこの坂を描きました。JR代々木駅から西へ歩き、高速道路の下をくぐった先には「岸田劉生が描いた切通しの坂」と記した標柱が立ち、絵の場所を今に伝えています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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