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南風
画像:出典:国立美術館所蔵作品総合目録検索システム/和田三造《南風》1907年(東京国立近代美術館所蔵)/https://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=4260(当サイトで縮小して掲載) NoC-CR(新しいタブで開きます) 拡大して見る

南風

なんぷう

South Wind

和田三造が、小舟の上で強い日差しを浴びる男たちを描いた作品です。1907年の第1回文展で最高賞を受けた出世作で、日本の洋画で屋外の光をとらえた記念碑的な作例として重要文化財に指定されています。

制作年
明治40年(1907)
技法・形式
油彩

作品について

青い海を進む木造の舟の上に、4人の男がいます。中央には赤い布を腰に巻いた上半身裸の男が立ち、布を頭にかぶって遠くを見ています。左奥には白い服の船頭が口元に手を当て、右手前では麦わら帽子の若者が膝を抱えて座っています。水平線の向こうには島影が見えます。

日に焼けた筋肉の陰影や、白く光る波頭、甲板に落ちる影など、色と明暗の対比で強い日差しを表しています。綿密な構想としっかりした構図、勢いのある筆づかいも高く評価されました。題材には、和田が若い頃に伊豆の海で船の遭難に遭い、漂流の末に伊豆大島へたどり着いた体験が生かされています。

1907年、国が初めて開いた美術展覧会である第1回文展で、最高賞の二等賞を受けました。東京国立近代美術館は第1回文展を近代作品を集める起点としており、本作は同館のコレクションの出発点にあたる作品です。1953年度に文部省からの管理換で収められ、2018年に重要文化財に指定されました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考