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東海道五拾三次之内 赤阪 旅舎招婦ノ図
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 37

赤阪 旅舎招婦ノ図

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち あかさか りょしゃしょうふのず

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Travelers and Hostesses at an Inn at Akasaka

赤坂の旅籠の中を、蘇鉄の植わった中庭越しにのぞき込むように描いた図です。膳を運ぶ女中、按摩、化粧をする女性たちなど、宿で過ごす人々の姿が一枚に詰め込まれています。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
赤坂宿(三河)(愛知県)

作品について

画面の真ん中に、蘇鉄(そてつ)の木と石灯籠を置いた中庭があります。その左右に客間が開け放たれ、見る人は庭越しに部屋の中をのぞくことになります。中庭の蘇鉄が左右の部屋を分け、二つの場面を一枚の中に並べています。右下には隣の建物の屋根がのぞき、上から見下ろすような視点になっています。建物の柱や障子の格子が細かく描かれ、旅籠の造りがよくわかります。

左の部屋では、横になってくつろぐ客のところへ、女中が二人分の膳を運んでいます。その脇では按摩(あんま)が客に話しかけています。廊下には手ぬぐいを肩に掛けた男が立ち、奥の階段からは人が下りてきます。奥の部屋には行灯(あんどん)も見えます。

右の部屋では、飯盛女(めしもりおんな、旅籠で客の相手をした女性)たちが鏡に向かい、化粧の支度をしています。前の「御油」が旅籠の外の客引きを描いたのに対し、この「赤阪」は旅籠の内側を描いています。二点を並べると、街道で客をつかまえてから宿でもてなすまでの流れがたどれます。右の部屋の奥には、色とりどりの着物が掛けられています。

描かれた場所の今

赤坂宿には、江戸時代後期の建物を持つ旅籠「大橋屋」が残ります。平成27年(2015)まで旅館として営業を続けたあと豊川市に寄付され、改修を経て平成31年(2019)から公開されています。豊川市の指定文化財です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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