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大日本国郡名所 奥州会津郡若松

だいにほんこくぐんめいしょ おうしゅうあいづぐんわかまつ

Wakamatsu, Aizu District, Ōshū (Famous Places in the Provinces of Japan)

鳥瞰図を得意とした浮世絵師・歌川貞秀が、会津若松の城下町と猪苗代湖を空から見下ろすように描いた錦絵です。明治元年(1868)刊のシリーズ「大日本国郡名所」の一図で、地名の札がびっしりと並びます。

制作年
1868年(明治元年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
描かれた場所
会津若松(福島県)、猪苗代湖(福島県)

作品について

画面の手前から奥へ、山々に囲まれた盆地と田畑、川が広がり、右手前には城の石垣と櫓が並ぶ城下町が描かれています。黄色い札には「若松城」とあります。その奥には「猪苗代湖水」と書かれた大きな湖が青く広がり、左には黄緑の山肌をした大きな山がそびえます。空の上部は濃い藍色でぼかされています。

画面のあちこちに赤い短冊形の札が立ち、町や村、寺社、山の名が書き込まれています。右上の赤い枠に「大日本国郡名所」、黄色い枠に「奥州会津郡 若松」の題があり、左上には猪苗代湖の呼び名についての短い説明が添えられています。実際の距離よりも湖を城下に近づけ、地図と風景画を兼ねたような見せ方をしているのが特徴です。左の大きな山は、位置からみて磐梯山とされます。

貞秀は歌川国貞(三代豊国)の門人で、五雲亭と号しました。開港した横浜の町や外国人を描いた横浜絵や、広い土地を高い所から見下ろす鳥瞰図で知られ、1867年のパリ万国博覧会にも浮世絵師として作品を出しています。

刊行された明治元年(1868)は、戊辰戦争で若松の城下が戦場になった年でもあります。国立国会図書館が所蔵し、デジタルコレクションで公開しています。

描かれた場所の今

会津若松市は福島県西部、会津盆地の中心にある城下町です。鶴ヶ城(若松城)の天守は1965年に再建され、城下には武家屋敷や白虎隊ゆかりの飯盛山があります。猪苗代湖は市の東、磐梯山の南に広がる日本で4番目に大きな湖で、車で30分ほどの距離です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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