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東海道五拾三次之内 藤川 棒鼻ノ図
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 38

藤川 棒鼻ノ図

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ふじかわ ぼうばなのず

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Boundary Marker near Fujikawa

藤川宿の出入口「棒鼻」で、宿場の役人たちが手をついて行列を迎える場面です。御幣を立てた馬は朝廷へ献上される馬で、東京富士美術館は八朔の献馬の一行と解説しています。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
藤川宿(愛知県)

作品について

画面の中央に、宿場の境を示す高い傍示杭(ぼうじぐい)が立ち、その脇に高札が掲げられています。宿場の出入口であるこの場所が棒鼻です。左手前では、宿場の役人とみられる人々が地面に手をついて頭を下げ、行列を迎えています。杭の背後には、葉を茂らせた大きな木が枝を広げています。

右から進んでくる行列には、白い御幣(ごへい、神事に使う紙の飾り)を立てた馬が見えます。東京富士美術館は、これを八朔(旧暦8月1日)に幕府が朝廷へ馬を献上した「八朔御馬進献」の行列としています。広重がこの一行に加わって東海道を旅し、それが揃物の制作につながったとする説があります。行列では、笠をかぶった供の者たちが重なり合うように進んでいます。

役人たちの足もとでは、小さな犬が二匹、行列のほうを見ています。かしこまった儀式の場に小さな犬を添え、絵にやわらぎを持たせています。石垣と土手に挟まれた道の向こうには水田が広がり、空にはうっすらと赤い雲が浮かびます。宿場を出入りする人が必ず通る境の場所を、儀式の一瞬で切り取った図です。

描かれた場所の今

藤川宿の脇本陣跡には「藤川宿資料館」が建ち、享保4年(1719)の大火のあとに再建された門が残っています。近くの本陣跡は広場として整えられ、高札場が復元されました。宿場には東西の棒鼻の跡があり、宿場の外れには約1kmにわたってクロマツが並ぶ藤川の松並木が続きます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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