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冨嶽三十六景 ・ 26

江戸日本橋

ふがくさんじゅうろっけい えどにほんばし

Thirty-six Views of Mount Fuji: Nihonbashi in Edo

日本橋の上の人混みを画面の下端だけで見せ、川沿いに並ぶ白壁の蔵が、奥の江戸城と富士へ視線を導きます。橋そのものをほとんど描かない、大胆な切り取り方が見どころです。

制作年
天保元〜4年頃(1830〜33年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
冨嶽三十六景(全46図)
描かれた場所
日本橋(東京都)
遠くに見える場所
富士山

作品について

題は「日本橋」ですが、橋の姿はほとんど見えません。画面の下の端に、欄干の擬宝珠(柱の頭の飾り)と、行き交う人々の笠や頭、担いだ荷物だけが並んでいます。見る人は橋の上の人混みの中に立ち、西の方角を眺める形になります。

日本橋川の両岸には白壁の蔵がすき間なく続き、屋根の線は奥の一点へ向かって集まります。遠くのものほど小さく描き、線を一点に集める西洋の遠近法を取り入れた構図です。線の集まる先に江戸城の櫓が、さらにその向こうに富士が置かれています。川には荷を積んだ舟が並び、岸では荷を運ぶ人が働いています。左岸には板塀が続き、右岸の蔵の白壁には商家の印が描かれています。地平線に近い空は、うっすらと朱に染まっています。

日本橋は街道の起点であり、川沿いに商家の蔵が並ぶ江戸の物流の中心でした。手前の押し合うような騒がしさと、遠くの城や富士の静けさを一枚に収めることで、町の活気と都としての江戸の姿を同時に見せています。

描かれた場所の今

現在の日本橋は明治44年(1911)に完成した石造の二連アーチ橋で、国の重要文化財です。上空を覆う首都高速道路を地下に移す事業が進められており、中央区の資料では2040年の完成を目指しています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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