冨嶽三十六景 ・ 13
信州諏訪湖
ふがくさんじゅうろっけい しんしゅうすわこ
Thirty-six Views of Mount Fuji: Lake Suwa in Shinano Province
作品に ついて
画面の中央で、二本の松がV字形に枝を広げています。松の根元には茅葺きの祠があり、東京富士美術館はこれを弁財天の祠として紹介しています。祠の形は、遠くの富士と似るように置かれています。見る人は松と祠の上から、湖を見下ろす位置に立つことになります。岩の上には、白い穂のような草むらが点々と描かれています。
湖の左岸には、高島城が湖へせり出すように描かれています。高島城は築かれた当時、湖と湿地に囲まれ、「諏訪の浮城」と呼ばれました。湖には帆を張った舟が一艘浮かび、湖を囲む山々の稜線が、実際の景色を写したような自然な奥行きをつくっています。
晴れた日には諏訪湖から富士山が見え、渓斎英泉や歌川広重も同じ眺めを描いています。初摺は藍摺でしたが、後の摺りでは緑や淡い黄が加わり、空に薄紅色が掃かれて、夕暮れの湖畔らしい色合いになりました。視界を松でさえぎる大胆な構図については、モネの作品への影響を指摘する見方もあります。
描かれた 場所の 今
諏訪湖は長野県の諏訪市・岡谷市・下諏訪町に囲まれた湖です。湖畔の高島城は昭和45年(1970)に天守が復興され、最上階の展望室から諏訪湖を見渡せます。天気がよければ、遠くに富士山も望めます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
- 江戸東京博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・墨田区 作品番号 92202759
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
出典・参考
- ColBase 東京国立博物館 冨嶽三十六景(34枚)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 山梨県立博物館「博物館資料のなかの『富士山』 葛飾北斎 冨嶽三十六景」(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 江戸東京博物館デジタルアーカイブス 冨嶽三十六景 信州諏訪湖(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
長野県をもっと知る
同じ土地の名物や、天然記念物の動物、祭りも訪ねてみませんか。
