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冨嶽三十六景 ・ 13

信州諏訪湖

ふがくさんじゅうろっけい しんしゅうすわこ

Thirty-six Views of Mount Fuji: Lake Suwa in Shinano Province

湖に突き出た岩の上に小さな祠と二本の松が立ち、その背後に諏訪湖が広がります。遠くの山並みの間には小さな富士がのぞき、湖畔には高島城が水に浮かぶように描かれています。

制作年
天保元〜4年頃(1830〜33年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
冨嶽三十六景(全46図)
描かれた場所
諏訪湖(長野県)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面の中央で、二本の松がV字形に枝を広げています。松の根元には茅葺きの祠があり、東京富士美術館はこれを弁財天の祠として紹介しています。祠の形は、遠くの富士と似るように置かれています。見る人は松と祠の上から、湖を見下ろす位置に立つことになります。岩の上には、白い穂のような草むらが点々と描かれています。

湖の左岸には、高島城が湖へせり出すように描かれています。高島城は築かれた当時、湖と湿地に囲まれ、「諏訪の浮城」と呼ばれました。湖には帆を張った舟が一艘浮かび、湖を囲む山々の稜線が、実際の景色を写したような自然な奥行きをつくっています。

晴れた日には諏訪湖から富士山が見え、渓斎英泉や歌川広重も同じ眺めを描いています。初摺は藍摺でしたが、後の摺りでは緑や淡い黄が加わり、空に薄紅色が掃かれて、夕暮れの湖畔らしい色合いになりました。視界を松でさえぎる大胆な構図については、モネの作品への影響を指摘する見方もあります。

描かれた場所の今

諏訪湖は長野県の諏訪市・岡谷市・下諏訪町に囲まれた湖です。湖畔の高島城は昭和45年(1970)に天守が復興され、最上階の展望室から諏訪湖を見渡せます。天気がよければ、遠くに富士山も望めます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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