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冨嶽三十六景 ・ 22

下目黒

ふがくさんじゅうろっけい しもめぐろ

Thirty-six Views of Mount Fuji: Lower Meguro

起伏の多い丘と畑の間を小道がめぐり、藁葺きの農家の向こう、窪地の底に富士が小さく顔を出します。鷹匠や農夫が行き交う、将軍の鷹場だった目黒ののどかな農村の風景です。

制作年
天保元〜4年頃(1830〜33年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
冨嶽三十六景(全46図)
描かれた場所
下目黒(東京都)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面には丸い丘がいくつも重なり、右手の斜面には畝の整った畑が広がります。左下の藁葺きの農家から小道をたどると、窪地の底に富士の頂が見え、道はそこから折れて丘を上っていきます。丘の上には二本の松が高く伸び、空の広さを感じさせます。

人々の姿もこまやかです。小道の中ほどには鷹を手に止まらせた二人の鷹匠がいて、畑の農夫がその話に耳を傾けています。鍬を担いで畑へ向かう人、農家の母と子も描かれ、村の日常が伝わります。富士は丘の間から控えめにのぞくだけで、主役は目黒の起伏と暮らしです。

江戸の南西の郊外にあった目黒は田畑の多い農村で、将軍が鷹狩りをする御鷹場でもありました。落語「目黒のさんま」の舞台としても知られます。山梨県立博物館は、鷹匠が描かれていることから、下目黒から鷹番屋敷のあった碑文谷村の方面を見た景色と推測しています。目黒区によると、目黒筋では駒場野がもっともよく使われた狩場で、碑文谷原も鷹狩りに使われました。

描かれた場所の今

下目黒は今の東京都目黒区にあたります。目黒区によると、江戸時代の目黒は将軍の鷹場「目黒筋」の中心でした。学芸大学駅の東に残る「鷹番」の地名は鷹場の番所に由来するという説があり、その一帯は今、商店街と住宅地になっています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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