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アルプスの真昼
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:大原美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old-100-1923)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

アルプスの真昼

あるぷすのまひる

High Noon in the Alps

青い空と雪の残る山並みを背に、羊の群れのそばで日を浴びる羊飼いの娘を描いた油彩です。絵具を混ぜずに細い筆の線を並べる描き方で、高原の強い日差しを画面いっぱいに表しています。

制作年
1892年
技法・形式
油彩

作品について

画面の上半分近くを、濃い青の空が占めています。その下に遠い岩山の稜線が横に走り、手前の草地には羊の群れが草をはんでいます。麦わら帽子をかぶった娘は、倒れかけた白樺の幹にもたれ、片手に杖を持って立っています。足もとには濃い影が落ち、真昼の光の強さがわかります。

近づいて見ると、空も草地も、色を混ぜ合わせずに細い筆の線を並べて描かれています。これは分割主義と呼ばれる技法で、離れて見ると色が目の中で混ざり合い、明るく澄んだ光の感じが生まれます。娘の青い服と空の青、草地の黄緑が呼応し、画面全体が一つの色調にまとまっています。

ジョヴァンニ・セガンティーニは北イタリアに育った画家で、のちにスイスのアルプスに魅せられ、山の暮らしと自然を描き続けました。本作は1892年、高原の光をこの描き方でとらえようとした時期の作品です。

所蔵する大原美術館は、倉敷の実業家・大原孫三郎が1930年に開いた私立美術館です。孫三郎の支援でヨーロッパに渡った画家・児島虎次郎が集めた西洋美術が、その土台になりました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

出典・参考