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受胎告知
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:大原美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old-100-1923)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

受胎告知

じゅたいこくち

The Annunciation

エル・グレコが、大天使ガブリエルが聖母マリアに神の子を宿したことを告げる場面を描いた作品です。雲に乗って現れる天使と、光とともに舞い降りる白い鳩が、渦巻くような空間に劇的な動きを生んでいます。

制作年
1590年頃~1603年
技法・形式
油彩

作品について

左下には、書見台の本に手を置いた聖母マリアが座り、片手を上げて天を仰いでいます。右上からは、黄色の衣に大きな翼を広げた大天使ガブリエルが雲に乗って現れ、手には白い百合を持っています。二人の間には、聖霊を表す白い鳩が光とともに舞い降り、足もとには花を挿した壺が置かれています。

受胎告知は天使が聖母の前にひざまずく穏やかな場面として描かれることが多いなかで、本作は天使を雲に乗せて出現させ、暗い青緑の空に強い光と色をぶつけています。聖母の赤い衣と青緑のマント、天使の黄色の衣が鮮やかに対比し、ルネサンスの調和とは異なる、動きに満ちた画面になっています。

本作は1922年、洋画家の児島虎次郎がパリで買い付けたもので、倉敷紡績の社長だった大原孫三郎が購入を支えました。孫三郎は1929年に亡くなった児島を記念して翌年に大原美術館を開き、本作はその礎となった作品の一つです。2025年には約65年ぶりの修復が行われ、過去の修復で描き足された部分が取り除かれました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

出典・参考