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Giovanni Segantini・1858〜1899年

ジョヴァンニ・セガンティーニ

19世紀後半にアルプスの高原で制作した画家です。色を混ぜずに細い筆の跡を並べ、澄んだ山の光と牧人の暮らしを描きました。大原美術館に「アルプスの真昼」があります。

ジョヴァンニ・セガンティーニは1858年、当時オーストリア領だった北イタリアのアルコに生まれました。幼くして母を亡くし、ミラノで苦しい少年時代を送ります。ミラノのブレラ美術学校に学んだのち、北イタリアの農村で、羊飼いや農民の暮らしを描くようになりました。

1886年にスイス東部のアルプスの村サヴォニンへ移り、さらに高地のマロヤに住んで、山の自然と人々を描き続けました。セガンティーニは、絵具を混ぜ合わせずに、細い筆の跡を並べて色を置く「分割主義」の技法を用いました。こうすると色がにごらず、高地の強い日ざしと澄んだ空気を明るく表せます。大原美術館の「アルプスの真昼」(1892年)も、高原に降りそそぐ真昼の日ざしを、この技法で描いた作品です。母と子をめぐる象徴的な主題の「悪しき母たち」(ウィーン、ベルヴェデーレ宮)も代表作です。羊や牛の群れと働く人々も好んで描いています。

晩年は、アルプスの自然と人の一生を重ねた三部作「生・自然・死」に取り組みました。その制作のため山の上に滞在していた1899年、病に倒れて41歳で亡くなりました。スイスのサン・モリッツには、彼の名を冠した美術館があります。三部作は現在、この美術館に展示されています。

ジョヴァンニ・セガンティーニの作品