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かぐわしき大地
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:大原美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old-auto-1923)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

かぐわしき大地

かぐわしきだいち

Te Nave Nave Fenua (The Delightful Land)

ポール・ゴーギャンが最初のタヒチ滞在中に、花に手を伸ばすタヒチの女性を、旧約聖書のイヴに重ねて描いた作品です。赤い翼のトカゲや強い色の大地が、南の島の楽園と誘惑の物語を一つの画面にまとめています。

制作年
1892年
技法・形式
油彩

作品について

画面の右寄りに、裸の女性が正面を向いて立ち、片手を花へ伸ばしています。頭の高さには赤い翼を広げたトカゲのような生き物が飛び、背景には青や緑の木々、足もとには赤や橙、紫の大地が色の面として広がります。下端には題名の「TE NAVE NAVE FENUA」が書き込まれています。

エデンの園で禁断の果実に手を伸ばすイヴの物語を南の島に移し、イヴをタヒチの女性に、蛇を大きなトカゲに、りんごを明るい花に置き換えています。ゴーギャンは1891年に楽園を求めてタヒチへ渡り、本作を1892年に描きました。翌1893年にはパリのデュラン=リュエル画廊での個展に出品され、のちに同じ構図を左右反転させた木版画も作られています。

本作はいくつかの所蔵者とパリのベルネーム=ジュヌ画廊を経て、1922年に児島虎次郎を介して大原孫三郎が入手しました。翌1923年には倉敷の小学校で開かれた「泰西名画家作品展」で公開され、のちに開館する大原美術館の中核をなす作品の一つとなりました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

出典・参考