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燕子花にナイフ図
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:秋田市立千秋美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old-100)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

燕子花にナイフ図

かきつばたにないふず

Irises and a Knife

秋田藩主の佐竹曙山が、花器に生けた燕子花と西洋のナイフを描いた掛軸です。生け花の絵の伝統に、オランダの静物画のような写実と奥行きを持ち込んだ、秋田蘭画らしい一幅です。

制作年
江戸時代後期(18世紀後半)
技法・形式
掛軸

作品について

縦長の画面の中ほどに、くびれのある暗い色の金属の花器が置かれ、すっと伸びた燕子花の葉と、濃い紫の花が三つ描かれています。花器の口には水面が白く光り、花器の左下には、柄の赤いナイフが斜めに置かれています。背景には何も描かれず、上の方には曙山の落款と印があります。

秋田市立千秋美術館の解説によると、花びらの紫は、舶来の青い絵の具プルシアンブルーを薄く溶いて、臙脂と合わせたものだそうです。紫の濃淡で花びらの厚みやしっとりした手ざわりを表し、葉の鋭い形と、鈍く光るナイフが響き合っています。ナイフを斜めに置いたのは、画面に奥行きを出すためとされます。

曙山は第8代秋田藩主で、藩士の小田野直武を江戸に送って平賀源内のもとで西洋の画法を学ばせ、自らも洋風の絵を描きました。安永7年(1778)には、日本で初めての西洋画論とされる『画法綱領』『画図理解』を書いています。大名が自ら新しい画法に取り組んだことが、秋田蘭画の大きな特徴です。

本作は秋田県の有形文化財に指定され、千秋美術館が所蔵しています。同館は秋田蘭画のコーナーで作品を入れ替えながら紹介しています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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