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海の幸
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:アーティゾン美術館(石橋財団)(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art-two (PD-Japan, PD-old-auto-1996)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

海の幸

うみのさち

Bounty of the Sea

大きな鮫を担いだ裸の男たちが、砂浜を横一列に歩いていく姿を描いた油彩です。房総の海辺で仲間と過ごした夏に、青木繁が力強い筆づかいで描き上げた、明治の洋画を代表する作品です。

画家
青木繁
制作年
明治37年(1904)
技法・形式
油彩

作品について

横長の画面を、裸の男たちの行列が右から左へ進んでいきます。男は10人で、3尾の鮫を棒に吊るして担いでいます。中央付近の一人だけが正面から強い光を受け、こちらに顔を向けています。背景には海と空がわずかにのぞき、行列の動きが画面の主役になっています。

筆の跡は荒々しく、下描きの線や塗り残しが見えるところもあります。仕上げきらない勢いが、浜を行く男たちの熱気につながっています。着想の源については、青木自身が語っていないため、古代ギリシャの彫刻や地元の祭礼などをあげる研究があります。

1904年7月、東京美術学校を卒業したばかりの青木繁は、坂本繁二郎らと千葉県館山の布良海岸に約1か月半滞在しました。坂本によれば、大漁の陸揚げの様子を宿で話した翌日から、青木は制作に取りかかったといいます。本作は同年の白馬会展に出品され、1967年に重要文化財に指定されました。

アーティゾン美術館の母体である石橋財団のコレクションは、ブリヂストンの創業者・石橋正二郎が集めたものです。石橋は郷里久留米の恩師・坂本繁二郎から、早世した友人青木の作品を集めてほしいと勧められ、本作を含む青木の代表作を収集しました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

出典・参考