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種をまく人
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:山梨県立美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

種をまく人

たねをまくひと

The Sower

夕暮れの斜面の畑を、大股で踏み出しながら種をまく農夫を描いた油彩です。暗い大地と逆光の空を背に、腕を大きく振る姿が画面いっぱいに描かれ、ミレーがバルビゾンで描いた最初の大作とされます。

制作年
1850年
技法・形式
油彩

作品について

農夫は肩から種袋を下げ、右腕を大きく振って種をまきながら、坂を下るように踏み出しています。顔は帽子の影に沈み、表情はほとんど見えません。左上の空には種をついばもうとする鳥の群れが舞い、右奥の丘の上では牛を使って畑を耕す人の姿が小さく見えます。

画面は茶色や黒の暗い色が大部分を占め、地平線近くの空だけが明るく光っています。逆光の中に浮かぶ人物の輪郭が、土を踏みしめる重さと動きの勢いを伝えます。一人の農夫が、記念碑のような大きさで描かれているのが特徴です。

ジャン=フランソワ・ミレーは1849年にパリ近郊のバルビゾン村に移り住み、1875年に亡くなるまでそこで農民の暮らしを描き続けました。1850年の本作は、移住後に最初に描いた大作とされます。同じ構図の作品がボストン美術館にもあり、山梨の作品はそのあとに描かれたと考えられています。

山梨県立美術館は、1978年の開館にあたって本作と「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」を購入しました。農業の盛んな山梨の風土に合う画家としてミレーを選び、以後も作品を集めて、ミレーのコレクションで知られる館になりました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考