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春山
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:秋田県立近代美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Japan(新しいタブで開きます) 拡大して見る

春山

はるやま

Spring Mountain

秋田県角館出身の日本画家・平福百穂が、亡くなった1933年に描いた作品です。芽吹きはじめた雑木の山を、薄い墨と淡い色の細かな筆づかいで描き、雪国の春の訪れをやわらかく表しています。

制作年
1933年(昭和8年)
技法・形式
その他

作品について

画面いっぱいに、なだらかな山が雑木林に覆われて盛り上がっています。葉を落とした木々の細い枝が墨の線で無数に描かれ、その間に黄緑や薄紅、黄色の点が散らされて、新芽がふくらみはじめた様子を伝えます。ところどころに濃い緑の杉が立ち、右奥には青くかすんだ遠山がのぞきます。空には何も描かれず、左下に落款と印があります。

秋田県立近代美術館は、この作品について、百穂が春の訪れをふるさとの山々に見ていたようだと紹介しています。描かれた山がどこかは示されていませんが、角館に生まれ育った百穂の、雪国の春への思いが込められた作品とされます。強い色を使わず、筆の細かな重なりで季節の空気を表すところに、写生を重んじた百穂らしさがあります。

百穂は明治から昭和初めに活躍し、自然をよく見て描く写生の大切さを唱えた日本画家です。歌人としてもアララギ派で活動しました。本作を描いた1933年の10月、秋田県横手を訪れていたときに倒れ、そのまま亡くなりました。

本作は横手市の秋田県立近代美術館が所蔵し、2019年に宮城県美術館で開かれた「平福百穂展」にも出品されました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

出典・参考

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