名画のふるさと名画と画家を地域から探す
海辺に立つブルターニュの少女たち
画像:出典:国立美術館所蔵作品総合目録検索システム/ゴーギャン、ポール《海辺に立つブルターニュの少女たち》1889年(国立西洋美術館所蔵)/https://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=100201(当サイトで縮小して掲載) NoC-CR(新しいタブで開きます) 拡大して見る

海辺に立つブルターニュの少女たち

Two Breton Girls by the Sea

ポール・ゴーギャンが1889年秋、ブルターニュの海辺の村で、民族衣装を着て裸足で立つ二人の少女を描いた作品です。平らな色の面と様式化された波に、浮世絵から学んだ表現が表れています。

制作年
1889年
技法・形式
油彩

作品について

頭巾と前掛けの民族衣装を着た二人の少女が、裸足のまま寄り添って画面の手前に立っています。人物は中心から左へずらして置かれ、背後には崖と入り江、白い波の立つ海が広がります。陰影をほとんどつけず、輪郭線で囲んだ平らな色の面を並べる描き方で、土の赤や草の黄緑がくっきりと区切られています。こうした描き方はクロワゾニスムと呼ばれます。人物だけを描いたパステルの習作も、ロンドンの個人コレクションに残っています。

ゴーギャンは近代化から取り残されたブルターニュを好んで訪れました。本作は、前年末に南仏アルルでのファン・ゴッホとの共同生活が破綻したあと、海辺の村ル・プールデュで描かれた、ブルターニュ時代を代表する一点です。この時期のゴーギャンには日本の浮世絵の影響が最も強く表れており、こうした試みは1891年からのタヒチ滞在でさらに深められていきます。

本作は1921年に松方幸次郎がパリの画廊から購入しました。1944年にフランス政府に接収され、1959年に日本へ返還されて国立西洋美術館に収められました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考