海辺に 立つブルターニュの 少女たち
Two Breton Girls by the Sea
ポール・ゴーギャンが1889年秋、ブルターニュの海辺の村で、民族衣装を着て裸足で立つ二人の少女を描いた作品です。平らな色の面と様式化された波に、浮世絵から学んだ表現が表れています。
- 制作年
- 1889年
- 技法・形式
- 油彩
作品に ついて
頭巾と前掛けの民族衣装を着た二人の少女が、裸足のまま寄り添って画面の手前に立っています。人物は中心から左へずらして置かれ、背後には崖と入り江、白い波の立つ海が広がります。陰影をほとんどつけず、輪郭線で囲んだ平らな色の面を並べる描き方で、土の赤や草の黄緑がくっきりと区切られています。こうした描き方はクロワゾニスムと呼ばれます。人物だけを描いたパステルの習作も、ロンドンの個人コレクションに残っています。
ゴーギャンは近代化から取り残されたブルターニュを好んで訪れました。本作は、前年末に南仏アルルでのファン・ゴッホとの共同生活が破綻したあと、海辺の村ル・プールデュで描かれた、ブルターニュ時代を代表する一点です。この時期のゴーギャンには日本の浮世絵の影響が最も強く表れており、こうした試みは1891年からのタヒチ滞在でさらに深められていきます。
本作は1921年に松方幸次郎がパリの画廊から購入しました。1944年にフランス政府に接収され、1959年に日本へ返還されて国立西洋美術館に収められました。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 国立西洋美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 P.1959-0106
出典・参考
- 国立美術館所蔵作品総合目録検索システム ゴーギャン、ポール《海辺に立つブルターニュの少女たち》(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立西洋美術館 所蔵作品 海辺に立つブルターニュの少女たち(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)

