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波
画像:出典:国立美術館所蔵作品総合目録検索システム/クールベ、ギュスターヴ《波》1870年頃(国立西洋美術館所蔵)/https://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=100122(当サイトで縮小して掲載) NoC-CR(新しいタブで開きます) 拡大して見る

波

なみ

Waves

ギュスターヴ・クールベが、ノルマンディー地方エトルタの荒れた海を描いた作品です。画面の半分を占める大波が手前に迫り、黒みを帯びた青緑の海と灰色がかった茜色の空が強く対比します。

制作年
1870年頃
技法・形式
油彩

作品について

重い雲の垂れこめた空の下で、白く砕ける大波が手前の岩にぶつかろうとしています。波は画面の下半分を占め、見る人の足もとへ押し寄せてくるようです。クールベは絵筆とペインティングナイフ(へら状の道具)を使い分け、飛び散るしぶきと厚く重い水の量感を描き分けました。

山がちな土地オルナンに生まれ育ったクールベにとって、海は長くなじみの薄い題材でした。1860年代後半からノルマンディーの海岸に通い、本格的に海を描くようになります。同じ頃、この海岸ではブーダンやモネらも制作しており、1868年にル・アーヴルで開かれた国際海洋展には、クールベ、マネ、モネ、ブーダンらが出品しています。本作には物語も人物もなく、移ろう波と空の姿だけが見たままにとらえられています。同じ年には、同じ主題の作品がほかにも描かれました。

本作はパリの売立てや画廊を経て、1921年に松方幸次郎が購入しました。1944年にフランス政府に接収され、1959年に日本へ返還されて国立西洋美術館に入りました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考