睡蓮
すいれん
Water Lilies
クロード・モネが自宅の庭の池に浮かぶ睡蓮を、約2メートル四方の大きな画面に描いた晩年の作品です。花の形や水面の影を大胆に省いた筆づかいに、のちの抽象絵画へ通じる新しさがあります。
- 画家
- クロード・モネ
- 制作年
- 1916年
- 技法・形式
- 油彩
作品に ついて
縦横とも約2メートルのほぼ正方形の画面に、岸も空も入れず、池の水面だけが広がります。睡蓮の葉と赤や黄の花が画面の上と下に群れて浮かび、その間を青紫の水面と、水に映る緑の影が縦の筆の流れでつないでいます。花や影は細かく描き込まず、色を重ねることで表しています。左下には署名と1916年の年記が入っています。
モネは50歳を過ぎてから、パリ近郊ジヴェルニーの自宅に庭を造り、池で睡蓮を育てました。天気や時刻で表情を変える水面は尽きない題材となり、本作を描いた1916年には、睡蓮を描き始めてすでに20年ほどがたっていました。形を省いた大胆な表現は、のちの表現主義や抽象絵画にもつながるものです。
本作は1921年12月頃、実業家の松方幸次郎がモネ本人から買い取りました。第二次世界大戦中の1944年にフランス政府に接収され、1959年にフランスから日本へ返還されて、同じ年に国立西洋美術館に収められました。国立西洋美術館は、この松方コレクションの返還を受けて開かれた美術館です。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 国立西洋美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 P.1959-0151
出典・参考
- 国立美術館所蔵作品総合目録検索システム モネ、クロード《睡蓮》(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立西洋美術館 所蔵作品 睡蓮(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)


