雪松図屏風
ゆきまつずびょうぶ
Pine Trees in the Snow
雪をかぶった松の大木を、金地にわずかな墨と淡い色で描いた六曲一双の屏風です。雪の白は絵具ではなく紙の地を塗り残して表したもので、円山応挙の写生の技が冴える国宝です。
- 画家
- 円山応挙
- 制作年
- 江戸時代・18世紀
- 技法・形式
- 屏風
作品に ついて
左右の屏風に雪をかぶった松の大木が描かれ、枝には雪が厚く積もっています。背景には金がほのかに置かれ、雪の朝の澄んだ光を思わせます。松の幹や葉は墨の濃淡で描かれ、雪の重みで枝がしなる様子が伝わります。人物や建物は描かれず、松と雪だけで大画面が組み立てられています。
雪の部分には白い絵具を塗っていません。紙の地の白を残し、そのまわりを墨と淡い色で描くことで、雪の形を浮かび上がらせています。下のほうに蒔かれた金砂子(金箔を細かくした粉)は、舞い落ちる粉雪のように光ります。
円山応挙は18世紀の京都で活躍した絵師で、実物をよく観察して描く写生を重んじました。本作は、応挙の後援者だった三井家のために描かれたと考えられています。立体感と装飾性を両立させた、応挙の代表作です。
本作は北三井家に伝わり、幕末維新や震災、戦争を経て守られてきました。今は三井文庫が所有し、東京・日本橋の三井記念美術館に収められています。1952年に国宝に指定されました。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 三井記念美術館
東京都・中央区
出典・参考
- 文化遺産オンライン 紙本淡彩雪松図〈円山応挙筆/六曲屏風〉(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- Wikidata 雪松図屏風(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
