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雪松図屏風
六曲一双のうち左隻。画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:三井記念美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old-100)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

雪松図屏風

ゆきまつずびょうぶ

Pine Trees in the Snow

雪をかぶった松の大木を、金地にわずかな墨と淡い色で描いた六曲一双の屏風です。雪の白は絵具ではなく紙の地を塗り残して表したもので、円山応挙の写生の技が冴える国宝です。

制作年
江戸時代・18世紀
技法・形式
屏風

作品について

左右の屏風に雪をかぶった松の大木が描かれ、枝には雪が厚く積もっています。背景には金がほのかに置かれ、雪の朝の澄んだ光を思わせます。松の幹や葉は墨の濃淡で描かれ、雪の重みで枝がしなる様子が伝わります。人物や建物は描かれず、松と雪だけで大画面が組み立てられています。

雪の部分には白い絵具を塗っていません。紙の地の白を残し、そのまわりを墨と淡い色で描くことで、雪の形を浮かび上がらせています。下のほうに蒔かれた金砂子(金箔を細かくした粉)は、舞い落ちる粉雪のように光ります。

円山応挙は18世紀の京都で活躍した絵師で、実物をよく観察して描く写生を重んじました。本作は、応挙の後援者だった三井家のために描かれたと考えられています。立体感と装飾性を両立させた、応挙の代表作です。

本作は北三井家に伝わり、幕末維新や震災、戦争を経て守られてきました。今は三井文庫が所有し、東京・日本橋の三井記念美術館に収められています。1952年に国宝に指定されました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考