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Élisabeth Louise Vigée Le Brun・1755〜1842年

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン

18世紀末から19世紀前半のフランスの肖像画家です。王妃マリー・アントワネットの肖像で名を上げ、革命後はヨーロッパ各地の宮廷で活躍しました。東京富士美術館に「ユスーポフ公爵夫人」があります。

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランは1755年、パリでパステル画家の父のもとに生まれました。幼いころ父を亡くしましたが、10代で肖像画家として仕事を始め、家計を支えます。のちに画商のルブランと結婚しました。

1778年から王妃マリー・アントワネットの肖像を描くようになり、子どもたちと並ぶ王妃の肖像など、王妃を描いた作品を数多く残しました。1783年には王立絵画彫刻アカデミーの会員に迎えられています。柔らかな光と自然な表情で、モデルを親しみやすく描くのが持ち味でした。当時、アカデミーに入れた女性はごくわずかでした。

1789年にフランス革命が起こると、王妃に近い画家として身の危険を感じ、娘を連れて国外へ逃れました。イタリア、ウィーンを経てロシアのサンクトペテルブルクに滞在し、貴族の肖像を数多く描いています。東京富士美術館の「ユスーポフ公爵夫人」(1797年)は、このロシア時代の作品です。1802年ごろフランスへ戻り、のちに回想録を書きました。1842年にパリで亡くなりました。ロシアでは、女帝エカチェリーナ2世の孫娘たちの肖像も手がけています。イタリア滞在中に描いた自画像は、フィレンツェのウフィツィ美術館に収められています。

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの作品