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源氏物語関屋澪標図屏風
六曲一双のうち一隻。画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:静嘉堂文庫美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-Art (PD-old-100)(新しいタブで開きます) 拡大して見る

源氏物語関屋澪標図屏風

げんじものがたりせきやみおつくしずびょうぶ

The Sekiya and Miotsukushi Chapters of The Tale of Genji

「源氏物語」の関屋と澪標の二つの場面を、金地の六曲一双に描いた屏風です。主人公の光源氏の姿を描かず、牛車や舟でその存在を示す大胆な構成に、俵屋宗達の感性が表れた国宝です。

制作年
江戸時代・寛永8年(1631)
技法・形式
屏風

作品について

澪標の屏風では、住吉大社へ参詣する光源氏の一行が描かれています。画面の中央に牛車と供の人々、左に住吉の反橋と鳥居、右上の海には明石の君が乗る舟が浮かびます。しかし牛車の中の源氏も、舟の中の明石の君も姿を見せません。

関屋の屏風は、逢坂の関で源氏の一行と空蟬の一行が行き合う場面です。どちらの屏風も、源氏と女君がすれ違う場面を選び、人物ではなく乗り物や山、橋の形で物語を語っています。金地に緑の松や白い砂浜の曲線が大きく配され、画面全体が模様のようなリズムをもっています。

俵屋宗達は江戸時代初めの京都で活躍した絵師で、のちに尾形光琳らが学ぶ琳派の祖とされます。本作には「法橋宗達」の署名があり、寛永8年(1631)の作と伝わります。宗達の代表作の一つで、1951年に国宝に指定されました。

本作はもと京都の醍醐寺に伝わっていました。明治29年(1896)頃、静嘉堂の礎を築いた三菱の岩﨑彌之助の家に移りました。彌之助が醍醐寺に寄進した返礼として贈られたと紹介されています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

出典・参考