花野
はなの
Field of Flowers
小さな花の咲く草むらに横たわる女性を、淡い緑と肌色でやわらかく描いた岡田三郎助の油彩画です。大正6年(1917年)の作で、佐賀県の重要文化財に指定されています。
- 画家
- 岡田三郎助
- 制作年
- 1917年(大正6年)
- 技法・形式
- 油彩
作品に ついて
画面いっぱいに、緑の草むらに仰向けに横たわる女性が斜めに描かれています。女性は両手を胸と腰に添え、顔を少し上に向けています。腰から下は薄い布におおわれ、草の間には青や赤の小さな花が点々と咲いています。輪郭をはっきり引かず、細かな筆の跡を重ねて、肌と草の境目をやわらかくぼかしています。
岡田三郎助はフランス留学で、師のラファエル・コランから、屋外の光の中に裸婦を置く穏やかな画風を学びました。大正6年(1917年)に描かれた本作にも、その影響がうかがえるとされます。くすんだ緑と温かな肌の色の取り合わせが、画面全体を静かな調子にまとめています。女性の表情も穏やかで、裸婦を描きながらも、見る人に落ち着いた抒情を感じさせる一枚です。
本作は2016年に佐賀県の重要文化財に指定されました。同じく県の重要文化財である「矢調べ」「裸婦」とともに、佐賀県立美術館の岡田三郎助コレクションの中心となる作品で、館内の常設展示室「OKADA-ROOM」で展示替えをしながら紹介されています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
出典・参考
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