名画のふるさと名画と画家を地域から探す
朝の祈り
画像:Wikimedia Commons(作品ページ(新しいタブで開きます))/所蔵:北海道立近代美術館(当サイトで縮小して掲載)。所蔵館の提供ではありません PD-scan (PD-old-auto), PD-Japan(新しいタブで開きます) 拡大して見る

朝の祈り

あさのいのり

Morning Prayer

札幌の中学校で図画を教えていた林竹治郎が、丸いちゃぶ台を囲んで祈る母と子どもたちを描いた油彩画です。1907年の第1回文展に入選し、北海道の洋画の出発点を示す一枚とされます。

制作年
1906年(明治39年)
技法・形式
油彩

作品について

横長の画面の中央に、赤茶色の丸いちゃぶ台が大きく置かれています。左では母親が幼い子を抱き寄せながら額に手を当ててうつむき、右では三人の子どもが、台の上に開いた本に向かって頭を垂れています。窓の格子から差す光が母親の背を照らし、右下には猫が一匹、こちらを見て座っています。右下には1906年の年記が入っています。

林竹治郎はキリスト教の信徒で、この絵は自分の家庭の祈りを描いたものだと語っていたと伝えられます。壁には額に入った肖像と軍刀らしきものが描き込まれ、制作が日露戦争のさなかだったことから、出征した家族を思う祈りと読む見方もあります。ただし作者がその意図を述べた記録は確かめられていません。

本作は1907年、第1回文部省美術展覧会(文展)に入選しました。札幌で描かれた油彩画が、全国規模の官設展覧会に並んだ早い例です。林は札幌第一中学校で長く図画を教え、多くの教え子を美術の道へ送り出しました。

作品は北海道立近代美術館が所蔵し、北海道の美術の歩みを紹介するコレクション展で展示されることがあります。展示の予定は館のウェブサイトで確かめられます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

出典・参考

姉妹サイト

姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。