散歩 (ガンビー夫人)
さんぽ(がんびーふじん)
The Promenade (Madame Gamby)
紫の花を飾った黒い帽子と黒いドレスの女性が、緑の庭を背に歩む姿を描いた作品です。黒と緑の対比の中に、白い顔、黄色い手袋、赤い唇が映え、晩年のマネが描いたパリの女性の姿を伝えます。
- 制作年
- 1880~81年頃
- 技法・形式
- 油彩
作品に ついて
女性は紫の花を飾った黒い帽子をかぶり、流行の前髪を下ろしています。黒いドレスは薄く溶いた絵具で描かれ、筆の跡を残しながら体の形を表しています。背後の庭の緑は、印象派のような軽い筆づかいで描かれています。
黒は印象派の画家たちがあまり使わなかった色ですが、エドゥアール・マネは好んでこの色を用いました。画面は緑と黒の大きな面で組み立てられ、白い顔と黄色い手袋、赤い唇や小さな赤い花が、その中で目を引きます。一人の女性の肖像というより、パリの女性の美しさを描いた作品とも言えます。
1880年、病を得たマネはパリ郊外のベルヴューに家を借りて療養しました。友人たちが訪ねてきたこの夏、人物や風景、静物など約30点の油彩を描いており、本作もその一つです。モデルのガンビー夫人は、ここでマネを訪ねてきた人の一人と伝えられています。
本作はマネの没後、1884年の遺作売り立てで歌手ジャン=バティスト・フォールが購入しました。その後、パリの画商デュラン=リュエル、アメリカの収集家ポール・メロンらの手を経て、東京富士美術館に収められました。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
出典・参考
- 東京富士美術館 収蔵品 散歩(ガンビー夫人)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ジャパンサーチ 散歩(ガンビー夫人)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
